今回の魚はこちら、
ヨロイイタチウオです。
大型のものは東京ではかなりの高級魚なのですが、地方ではお値打ちなものに巡り合えることがあります。
何を隠そう私はヨロイイタチウオのフライが大好物…
獲れて3日目くらいの個体が1000円で安売りされていたのを発見し、ウキウキと購入しました。
日が経っているからか、サバく前からかなりの臭いがします。
包丁を入れると、内臓からさらに強烈な臭いが…
鼻が曲がるかと思いましたが、意外にも身の方は問題なさそうです。
以前に紹介したヒゲソリダイを思い出します。
ヒゲソリダイも内臓からすさまじい臭いがしましたが、刺身は意外にも臭くなかったんですよね。
ヨロイイタチウオのまるサバごはん
これまではもっぱらフライにしてきたヨロイイタチウオですが、昆布締めが美味しいと耳にしたので試してみます。
ヨロイイタチウオの昆布締め
塩を振り、30分ほどおいてから昆布で挟みます。
1時間半ほど待って出来上がりです。お味は・・・
美味しい!
3日目なのに臭みはほぼ感じない上に、歯応えも3日目とは思えないほどしっかり感じられます。
ほど良く昆布の風味がついていますが、もう少し浅めでも良かったかもしれません。
やや水っぽいヨロイイタチウオですが、適度に水が抜けて柔らかさがありつつもプリプリの食感。
刺身より断然昆布締めが相性良さそうです。
ヨロイイタチウオの移し豆腐
昆布締めに使った昆布で昆布出汁を取り、さらにヨロイイタチウオの骨を煮出します。
頭は臭かったのでやめておきました。
骨は念のため焼いて臭み取りをしてから煮出しています。
最近、アラ出汁をとるときは沸騰させず静かに火を入れる方が臭みが出ないことに気づき、今回もそうしています。
汁が空気と触れず、酸化しにくいからかなと思っているのですがどうでしょう?
豆腐とお好みの具材を入れ、酒・塩・薄口醤油で味を調えて完成。
お酒のお供にぴったりの出来栄えでした。
ヨロイイタチウオのフライ
いよいよ大本命のフライです!
ごくごく一般的なやり方で揚げていきます。
間違いない見た目です。お味も・・・
めちゃくちゃ美味しい~!
食感が最高です。
柔らかさありつつも適度にしまっており、加熱しても固くならない、まさにフライのためにあるような魚ですね。
ただ、加熱が中途半端な部分にはやや臭みを感じました。
以前にヨロイイタチウオを鍋にした時も、ミディアムくらいの火の通りだと臭かったんですよね(しかもこの時は獲れた当日のものでした)。
どうも身の水分に臭いのもとがあるような気がしてなりません。
尻尾の方は細くて火も通りやすくよく揚がっていたからか、最高の美味しさでした。
加熱しても固くならない稀有な魚なので、ひるまずにしっかり揚げるのがポイントなのかもしれません。
意外な気づきもありましたし、久しぶりにヨロイイタチウオのフライを堪能できて満足でした。
次回更新は11月24日を目標にします。
気温が乱高下していますが、どうぞご自愛ください。
今回出番なかったな
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