新鮮で脂のノリも良いマイワシを5匹ゲットしました♪
普段は刺身にするところですが、とある筋から「脂が乗った新鮮なマイワシを、あえて油で揚げると絶品」との情報を聞きつけ、今回はフライにすることにします。
マイワシのフライ
まず、頭と内臓を取って身を開きます。背開きでも腹開きでもどちらでも良いですが、今回は背開きで。
…のつもりが、間違えて1匹を三枚おろしにしてしまいました…まぁ、これはこれで。
取り除いた骨には塩をして、グリルで焼いて骨せんべいにします。
身に塩とコショウを軽く振り、小麦粉をまぶし、
卵に浸した後パン粉を付けて、油で揚げます。鮮度はバツグンなので高温でさっと揚げるだけにします。
お皿に盛り、レモンを添えて完成です!
魚のフライの王道、アジフライよりも一回り大きく、ものすごい存在感です。
帰りが遅く腹ペコだったので、量感あふれる見た目に食べる前からテンションが上がります!
お酒はビールで決まりでしょう!
レモンとウスターソースをかけて、いただきます!
・・・お、おいしい~~~~!!
信じられないくらい身がフワフワしています!このフワフワ感、今までマイワシのフライはおろか、他の魚のフライでも感じたことがない初めての食感です。衣のサクサク感との絶妙なハーモニーがたまりません。これぞフライの醍醐味ですね!
これにレモンの酸味とウスターソースの辛みが加わり、ビールもキャベツもどんどん進みます。
骨せんべいは、圧倒的な旨味が溢れ出てくるという感じではありませんが、パリパリの歯ごたえが軽やかで箸休め的な美味しさ。
フワフワとサクサク、時々パリパリを楽しみながら、あっという間に平らげてしまいました。
実は私、今まではフライのことを、鮮度が落ちて脂のノリも良くなく刺身にはならない魚を美味しく食べるための調理法だと思っていました。言うなれば「消極的フライ」。油で揚げることで魚の臭みをカモフラージュすると同時に足りない脂を補うといったイメージです。
しかし、このマイワシのフライを食べたことでその認識は一変しました!鮮度も脂のノリも良いマイワシをあえてフライにすることで、こんな感動の美味しさに出会えるなんて…!
脂が乗った魚をさらに油で揚げてしまったら、クドくなるのでは…?と思っていましたが、不思議なことにそうはならず、むしろ普通の脂のノリ具合の魚のフライよりもさらっと食べられてしまいます。
鮮度も脂のノリも良くないからフライにする、ではなく、鮮度も脂のノリも良いからこそフライにする。「積極的フライ」という新しい選択肢の誕生です!
「新鮮な素材であれば何でもかんでも刺身」ではなく、魚種や個体の状態に合わせてベストな調理法を探っていく…まるサバ道の奥深さの片鱗を垣間見ることができた一皿でした。
小話
私たちの食卓に馴染み深いマイワシ。いつでもどこでも手に入るような印象ですよね。
でも実はいつでもたくさん穫れていたわけではなくて、その資源量は大きく増えたり大きく減ったりを繰り返しているんです。
1980年代には文字通り掃いて捨てるほど獲れていたのですが、1990年代には資源量がなんとピーク時の20~30分の1にまで激減しました。あまりの減り方にマイワシ資源は崩壊したと言われたほどでしたが、何故か近年、増加傾向に転じたようです。
これからも資源が増え続けるのか、それともこれは一時的な増加にすぎないのか、注目ですね。
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