大変ご無沙汰しております~!
コロナやら何やらですっかり更新が滞っておりました。
その間も見に来てくださった皆様、申し訳ありませんでした。そしてありがとうございました。
そうこうしているうちに私もすっかり30代の仲間入りを果たしたということもあり、サブタイトルも一新して更新を再開しようと思います。
また覗きに来ていただければ嬉しいです_(._.)_
再開一発目はこちらの珍しいお魚たちです。
この黒い方が「ハナビラウオ」
赤い方が「ハツメ」というそうです。
どちらも相当珍しい魚のようで、同定にめちゃくちゃ時間がかかりました~
ハナビラウオという風流な名前は、幼魚の時の透明でヒラヒラした姿に由来するようです。
とても美しいので良ければ検索してみてください
久しぶりすぎて引用のやり方を忘れてめんどくさくなってるな…
ハナビラウオとハツメのまるサバごはん
刺身
初めての魚なので、まずはやっぱり刺身にしてみます。
サバいた感じ、ハツメは少し水っぽいかな~くらいで普通の魚です。
一方のハナビラウオは、無抵抗でサクサクと包丁が入っていき異質な感じ…サクにする際、包丁が中骨に到達したことに気づかず貫通してしまいました。
身は真っ白でこれまた不思議な様相です。
左がハツメ、右がハナビラウオです。
ハツメは少し水っぽいという前評判だったので塩で締め、ハナビラウオは身が柔らかすぎて皮を引くのが難しそうだったので炙りにしてみました。
お味は・・・
ハツメの方は、割としっかり味がありますし、歯応えもプリプリしていて普通に美味しい刺身です。
塩で締めておいたのが効いた感じもありますね。
ハナビラウオはというと…サバいた時と同様、歯応えがなく無抵抗に噛み切れます。
味はマナガツオをすご~く薄くした感じのキュウリっぽさがあるかな。
そして何といっても脂がすごいです!
ただ、味が全くないので乗っていて嬉しいタイプの脂ではありません。ただそこに脂があるだけ…
馴染みのない味わいすぎて、異世界の食べ物っぽいです。
慣れてくると美味しく感じてきたような気もしますが…う~~ん、どうなんでしょう?
塩焼き(ハナビラウオ)
お次はハナビラウオを塩焼きにしてみました。
身のはずなのに、なぜか白子のようなツルツル感や柔らかさ、舌で溶ける感覚があります。
味も少しムワッとする感じが似ているような…
最終的に繊維感が残ることで、身らしさをようやく感じます。
そしてここでもやはり、脂がすごい!
皿がビチャビチャになるほど脂まみれで、さすがに不安になってきます。
案の定、半身分食べ進めると段々ともたれてきて箸が進まなくなりました…
大人数で少しだけ味見程度に食べるのが良いのかもしれません。
うつし豆腐(ハナビラウオ)
めげずにうつし豆腐も作ってみます。
ご覧の通り、カマの脂がすごいです。
でもやはり味はしません。
本来アラは味が一番濃い部分のはずなのに…
・・・と、ここまで食べて急にお腹に異変が!
どうやら脂にあたってしまったようです。。。
調べてみたところ、ハナビラウオには人間が分解できない脂質が含まれており、下痢症状などを引き起こす可能性が高いとする報告(※)を見つけました。
(※)富永泰子・白井文雄.ハナビラウオ(Icticus pellucidus)の筋肉に含まれる非グリセリド脂質について.新潟県衛生公害研究所年報.1990, 6.
ネットを見ると必ずしもこのような症状が出るとは限らないようなのですが、私はかなり辛かったです…
ムニエル(ハツメ)
翌日は症状もすっかり治まり、ワインの気分だったので余っているハツメをムニエルにしました。
胃を休ませるという発想はないんだね
こちらは間違いのないお味で美味しくいただきました。
まとめ
久しぶりの更新で軽いジャブを打つつもりが、とんだ惨事になってしまいました。
ハナビラウオは珍しいとはいえたまに水揚げされる魚のようです。
こんなマニアックなサイトを見に来てくださる方がもしこの魚を見かけたら、好奇心が勝って手を伸ばしてしまうことも大いにあるだろうと案じ、注意喚起の意味も込めて掲載します。
今一度ハナビラウオの姿を…
メダイにそっくりですが何かが微妙に違うところがポイントです。
皆様どうぞお気をつけください!そして楽しいお魚ライフを送りましょう~
コメント
更新お待ちしておりました!
またもや見たことも聞いたことも無い魚でワクワクします♪
中深海の黒い魚は、やはりアカン脂持ってるんですね^_^;
またの更新も楽しみにしています♪
アツシさん、またコメントいただきありがとうございます!
深い所の黒い魚にアカン脂、そんなイメージありますよね…一瞬いけるかなと思ったのですが、やはりダメでした~~
相変わらず遅筆ですがたまに覗きに来ていただけたら嬉しいです。