初めての浜売り!マアジの酢なめろうとハマトビウオのつみれ汁

白くなってくる ハマトビウオ

少し足を延ばして、丹後地方の「浜売り」に行ってきました。

まるサバ
まるサバ

浜売りって何?

 

かおり
かおり

定置網の水揚げ時に漁港で一般の人も直接魚を購入できるシステムです

 

かねてから興味はあったものの、本当に私のような素人がノコノコ行ってもよいものかという不安もあり、なかなか勇気が出ませんでした。

今回意を決して行ってみて、不安は的中。

「一般の人」とは言っても、手袋やゴム長靴・バケツなどの装備を完璧に整え、手慣れた様子で次々に魚を目利きしていく、いかにも手練れといった雰囲気の方ばかり。

一方素人丸出しの私。大量の魚が入ったカゴやバケツが入り乱れる中、どの魚が買っても良い魚か、そうでないのかすらあやふやです。

縦横無尽に走るフォークリフトに怯みながらも、なんとかマアジ2匹とトビウオ1匹を購入できました。

マアジとハマトビウオ

まるサバ
まるサバ

せっかく行ったんだからもう少し買ってもよかったんじゃない?

かおり
かおり

大きくて質の良い魚からあれよあれよと言う間に売れていくので、新参者にはとても無理でした…

 

3匹合わせて200円台というトンデモ価格ですが、これでも市場に卸すよりは高いそうです。

新鮮な魚を安く買えるのは一消費者としては有難いながらも、漁業のシステムとしてはどうなんだろう?と少々複雑な気持ちになりました。

トビウオは同定が難しいですが、角ばっているのでおそらくハマトビウオでしょうか?トビウオは久しぶりなので定番のつみれ汁でいくことにします。

マアジの方は、千葉の漁師料理「酢なめろう」が美味しいという話を最近聞いたので作ってみることにしました。

スポンサーリンク

マアジとハマトビウオのまるサバごはん

マアジの酢なめろう

まずは普通になめろうを作ります。

三枚におろして骨を抜き皮を引いて、よく叩いてから味噌を加えます。

ここに青トウガラシを炙ったものを入れるそうなのですが、今回はなかったので一味唐辛子で代用。

大葉・ミョウガ・ショウガをたっぷり刻んで混ぜ込み、

薬味

 

出来たなめろうをお皿に平らに盛り、表面に格子状の模様をつけます。

格子状の模様をつける

まるサバ
まるサバ

もんじゃ焼きみたい

普段はこんもりと盛るので新鮮なビジュアルですね。

ここに酢をそのまま、もしくはお好みで調味してかけるのですが、今回はせっかくなので二杯酢と三杯酢を用意してみました。

二杯酢と三杯酢

二杯酢は酢と醤油を同量ずつ混ぜ、少し昆布出汁を加えました(酸っぱすぎるのが苦手なので)。

それに砂糖を加えて三杯酢も完成。

 

それぞれ別皿に盛ったなめろうにかけ、

酢をかける

こちらが二杯酢で

 

酢をかける

こちらが三杯酢・・・たぶん

 

酢の作用で表面が白くなってきたら食べごろです。

白くなってくる

さっぱりして食べやすく、箸の勢いが止まらない美味しさ!

トウガラシの香りと相まって、ジメジメした梅雨の暑さを吹き飛ばしてくれるような爽快な味わいです。

二杯酢も三杯酢もどちらも美味しいですが、私はあまり酢っぱすぎるのが得意じゃないので砂糖入りの三杯酢の方が好みかな。

酢っぱいもの好きな家族は二杯酢の方が好きなようです。

同じように酢を使った締めサバなどは寝かせる時間が必要だったり少し手間がかかりますが、これは酢をかけてすぐに食べられるお手軽さも良いですね。

なめろうに酢という組み合わせに馴染みがなく、一風変わった味わいなのかと思っていましたが、むしろスタンダードな美味しさで定番の一品として何度でも作りたいくらい。

今回は一味でしたが、炙った青トウガラシもさぞかし美味しいことでしょう…次に作るときは是非用意したいです。

 

普通のなめろうも味見程度に残しておきました。

普通のなめろう

こちらも安定の美味しさなのですが、酢なめろうを食べた後だとアジ特有の臭いが気になるといえば気になるかな?

アジの鮮度や状態によっては、普通のなめろうよりも酢なめろうの方がベターなのかもしれません。

スポンサーリンク

ハマトビウオのつみれ汁

マアジとハマトビウオのアラを全て使い、水と酒でアラ出汁をとります。

アラ出汁をとる

 

三枚におろして皮を引いたトビウオを中骨ごと叩き、薬味と塩を入れて作ったつみれを入れ、味噌を薄めに溶いて完成。

トビウオのつみれ汁

 

まるサバ
まるサバ

本当につみれ入ってる?これ

かおり
かおり

つみれ単体の写真も撮り忘れたので説得力皆無ですね…

 

写真はともかく、トビウオ特有のクリアな味わいを確かに感じます。

出汁にはマアジも入れたのに、かえってクリアさが際立つようで不思議ですね~

これまたトビウオの魅力であるブリブリとした歯ごたえも健在。骨ごと叩いたので少々心配でしたが、骨が当たる感覚もありません。

 

初めての浜売りの戦利品とあって、酢なめろうもつみれ汁も美味しさひとしおでした。

小話

久しぶりの小話です。

京都大学の最近の研究で、マアジの耳石の日周輪(1日ごとにできる、木の年輪のようなもの)から、仔稚魚期のマアジが1日ごとに経験した水温の履歴が復元されたそうです。

アジは発達段階に合わせて生息する水深を変えることが知られていますが、詳細は不明でした。

この発見により、マアジがその日ごとに生息していた水深の予測がつくので、詳細な生態が解明されていくことが期待されます。

アジ大好き女としては続報が気になるところです。

<参考>

耳石に刻まれた情報から、魚の1日ごとの経験水温を解明
京都大学は、魚の耳石における超微小領域の炭素酸素安定同位体を分析することで、魚類の1日ごとの経験水温を明らかにした。魚類生体の理解や水産資源保全につながることが期待される。

 

お盆を挟むので、次回更新は8月25日までを目標にします。

良いお盆をお過ごしください(?)

コメント

タイトルとURLをコピーしました