最高級の天然クエを贅沢にもチゲ鍋にしてみました。
クエチゲの(かなり大雑把な)作り方とその美味しさ、お勧めの〆も紹介します。
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天然クエの「まるサバごはん」、クエ鍋の続きです。
クエ鍋の長引く後味をつまみにクイクイ進んだ「余韻酒」のおかげで、見事に二日酔いです。さすがハタの横綱クエ、恐るべし…(自業自得)
そんなクエの身も残りわずか。今日で食べ切れそうな量です。
最後にどう料理するか悩みましたが、昨日の鍋の美味しさが忘れられない…
普通の鍋もいいけれど、あの味の濃さはもっとしっかりした味付けの鍋とも互角に渡り合えそう。
思い切ってチゲ鍋にすることにします。
クエチゲ
昨日の〆の雑炊が臭かった反省を活かして、クエのアラ(頭とカマの残り半分ずつ)を湯引きします。
水で綺麗に洗い、じっくり2時間ほど煮込んで濃いアラ出汁をとります。
頭を洗っている時に耳石の採取に成功したのでパシャリ。
耳石には木の年輪のような輪があり、年齢の推定などに使われます。綺麗なので取れると嬉しい!
魚によって形や大きさが全然違うので、うまく取れたら是非観察してみてください。脳のすぐ下に2個あります。
コチュジャン・ニンニクとショウガのすりおろし・ごま油・長ネギのみじん切りを混ぜてタレを作り、
クエ出汁に溶きます。
味見すると、なんだかボンヤリしているので調味料を追加。
塩・砂糖・たまり醤油・ソウダガツオぶし醤油・青唐辛子・ハチミツなどなど…
なかなか味が決まらず最後の方は半ばヤケでしたが、なんとかこれでまとまったので良しとします。でも料理ブログとしてどうなんだ?
ともあれスープができたので具材を煮込めば、クエチゲの完成です!
昨日のクエ鍋のクエはぶつ切りだったので、今日は薄切りでしゃぶしゃぶ風にしてみました(右上)。
クエだけだと足りないかなと思い、冷蔵庫にあったイシガキダイ(右下)も加えて…いただきます!
・・・やっぱりおいし~い!!
薄切りをものともせず、チゲの濃い味にも負けず、相変わらず味の余韻が長~~~~~いです。
あまりに残るのでちょっと怖くなるくらい…舌が壊れた?はたまたハッピーターンの粉的な中毒性の高い何かが潜んでいる…?と疑ってしまうほどの残留感。
とにかく筆舌に尽くしがたい美味しさです。
そして、図らずもイシガキダイが良い仕事をしています。
両者旨味がとても強い魚ですが、じんわりと上品で綺麗な美味しさのクエに対し、イシガキダイは少し磯臭さもあり野趣あふれる美味しさ。
もちろんクエの方が王道を行くお味なのですが、対極的な個性を放つイシガキダイが主役を引き立てる名脇役になっています。
一緒に食べてより美味しい、ナイスコンビな2匹でした。
昨日のクエ鍋では、出し殻のアラにもたっぷりと旨味が残っていました。
今日のアラはしっかり2時間も煮込んだので、昨日よりはさすがに薄味。ただ、それでも十分すぎるくらい味が出てきます。
北海道などでポピュラーな「トゲカジカ」という魚は、鍋にするとあまりの美味しさに鍋底をつつきすぎて鍋を壊してしまうという意から「鍋こわし」という別名を持つそうです。
今日のクエチゲはまさに「鍋こわし」状態。
さんざん煮込まれた上に身ぐるみはがされたアラは原形を留めないほど粉々ですが、鍋の底をつついて身という身・骨という骨を拾い、最後まで味わい尽くしました。
クエチゲの〆の白いご飯
チゲ鍋の〆と言えばラーメン・うどん・雑炊と様々ですが、わが家ではもっぱら普通の白米です。
子どもの頃、母と一緒に観た韓国ドラマの食事シーンで、白いご飯を細長いスプーンですくって熱々のチゲに浸して食べていたのがそれはそれは美味しそうで…
今回は「鍋こわし」工程のせいでほとんどスープも残っていないので、この食べ方がピッタリでした。
湯引きのおかげか雑炊にしなかったからか分かりませんが、クエ鍋の雑炊のような臭さもなく美味しく完食です。
これにてクエの内臓もウロコも身もアラも全て食べ切りましたが、クエの「まるサバごはん」、あと少しだけ続きます。
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