5月下旬、ほど良いサイズのアジが10匹で800円という安値で売っていたので購入しました。
お値段的にも無論マアジではなく、どうやらマルアジのようです。
さらに今日はこちらの・・・
カメノテもゲット。
名前の通り「亀の手」にそっくりな甲殻類の仲間です。
海の岩などにくっつき、固定したまま生活しています。
グロテスクな見た目に反してとっても美味しいんですよね。食べるのは確か一昨年の夏ぶり…楽しみです。
マルアジとカメノテのまるサバごはん
マルアジのカルパッチョ
週のど真ん中の水曜日でしたが、仕事が早く終わりパーっとワインの気分。
一番美味しそうな2匹をカルパッチョにすることにしました。
余裕があったので他の8匹はリードとラップに包んで冷蔵庫に。
カルパッチョのソースは「サルサ・ヴェルデ」を作ります。
なんて???
サルサ・ヴェルデ・・・パセリがベースのイタリアンソースです。
イタリアン店「レガーロ」のシェフ、小倉知巳さんが紹介しているレシピを参考にしています。
詳細は小倉さんのYouTubeをご覧いただきたいのですが、材料(パセリ・オリーブオイル・ケイパー・ニンニク・ワインビネガー・アンチョビ)をミキサーにかけるだけで・・・
こんなに綺麗なソースができます。
このレシピの気に入っている点は、美味しさや簡単さもさることながら材料の入手のしやすさです。
カルパッチョでよく使われるフレッシュバジルなどは、せっかく買い物に行っても売っていないことがあったりと入手のハードルが高め・・・
その点、パセリはたいていのスーパーで切らさず売っています(実際に今回のパセリも近所のドラッグストアで買いました)。
ケイパー・アンチョビ・ワインビネガーは便利な洋食調味料として常備しておけますし、食べたい時にさっと作れるのが嬉しいですね。
言うほどケイパーとか常備するかなぁ
こんな場末の魚ブログを読んでくれている人なら確率高いのでは・・・
アジは三枚におろして皮を引いて骨を抜き、塩を少し振ります。
食べる直前に水気をよく取り、厚めに切りました。
お皿に並べてソースをかけて完成です。
お味は・・・オシャレな見た目に似合わず、ガツンと来る美味しさ!
マルアジということもあり脂乗りは控えめですが、魚自体の旨味は十分。
それがソースのアンチョビで増幅されて、満足感たっぷりです。
カルパッチョといえば薄切りなイメージがありますが、厚めに切ったのも味の強さと相性良し。
今回に限らず、アジはどんなに新鮮でも身質が柔らかいことが多いので、厚めに切った方が噛みしめる楽しさが出るような気がしています。
カメノテの塩茹で
カメノテは軽く洗い、3%の塩水で7分くらい茹でました。
いつ見ても衝撃的なビジュアル。
黒い皮のような部分を剥いて出てきた身を食べるのですが、なんだか様子が・・・?
白いぷっくりした身が出てくるはずなのですが、赤みがかって少し痩せているような。
口に含むとややエグみがあり、以前食べたものに比べて味も明らかに薄い感じがします。
正直あんまり美味しくない。。。
さらに・・・
卵を持っています。
調べてみるとカメノテの産卵期は5月~8月とありました。
5月下旬の今は、まさに卵に全栄養を注ぎ込んでいる時期。
全体的に力のない抜け殻状態なのでしょう・・・爪の内部のエラのような部分が身と一緒にするっと取れる個体もいます。
以前カメノテを食べたのは夏の盛りだったのですが、その時はこのような現象は見られませんでしたし、卵も持っていませんでした。
すでに産卵を終えて身に栄養が戻りだしたものだったのか、場所によって産卵期に違いがあるのかわかりませんが、いずれにしても産卵期と味の関係(産卵期には卵に栄養が行って身の味が落ちる)がカメノテにも見られることは間違いなさそうです。
(産卵と味の関係↓↓)
カメノテのスパゲッティ
単体で食べるのに見切りをつけ食べ方を調べていると、パスタにすると美味しいとの情報がありました。
先述の小倉さんのレシピで薄めのマリナーラ(トマトソース)スパゲッティを作ってみます。
せっせとカメノテを剥き・・・
大量に作って冷凍しているトマトソースに混ぜ込み、スパゲッティと絡めて完成。
これは美味しい!
唐辛子の辛さやニンニクの風味でカメノテのエグみが解消しています。
トマトやアンチョビのおかげで旨味も補強された様子。
産卵期に食べてしまって罪悪感がありましたが、せめて美味しく食べられて救われましたm(__)m
カメノテにとっては何の救いにもならないけどね
・・・確かに考えてみれば、カメノテはじっと動かず逃げるものでもないので、産卵期は採取を避けるなどのルールがあっても良いような気もします。
マルアジのムニエル
翌日、緑のソース(とワイン)がまだ余っているので、アジ3匹をムニエルにすることにしました。
最初にソースをお皿に敷いて、その上にムニエルを盛ります。
こうすると見た目もオシャレですし、パリッとした食感が損なわれず長く楽しめます。
が、昨日のカルパッチョの方が感動は大きかったかな。
これは鮮度の問題も大きいかもしれません。アジはどうしても臭みが出やすいですし、このアジはお値段的にも大量に水揚げ後に野締めされたものなので、足が速いのは仕方がありませんね。
そういった諸々込みでの10匹800円なのだと思います。
(締め方と鮮度持ちの関係↓↓)
マルアジの塩糖水漬け
残り5匹のアジは三枚にし、塩糖水に漬けました(塩糖水は前回のスズキの記事参照)。
今回はスズキの時と違って早めに食べきることにしましょう。
カメノテのスパゲッティ(リプライズ)
昨日のカメノテも少し残っていたので、スパゲッティをおかわり。
今日も美味しかったけど、カメノテ自体はやや臭みが出ていたかな。
できれば当日中に食べた方が良さそうです。
塩糖水漬けマルアジのアレンジ
塩糖水に漬けたアジは、前回の記事で書いたようにフライにしたり、
創作イタリアン風料理を作ったりしました(作り方失念)。
今回もたっぷりまるサバできて楽しかったな。
マルアジはお安いけど、お値段以上の満足感がありますね!
最後の方なんか雑じゃなかった?
6月18日更新宣言が思いのほかきつかったです
でもやり遂げて達成感に満ち溢れております。宣言メソッドすごい・・・
次回はまだお魚写真のストックがないので、がんばりすぎず1か月後の7月18日を目標にしようと思います。
1か月後といえばすっかり夏ですね(今もすでにそんな感じですが)。
皆さまどうぞお身体にお気をつけてお過ごしください~
コメント
更新お待ちしてました♪
マルアジは釣り人の中でも雑に扱われがちな魚ですが、僕はムロアジが好きなのでマルアジも結構好きです^_^
紹介されてたソース、材料集めがお手軽でいいですね!
これからの時期はイサキが美味しいので、良いのに出逢ったら食べてみてくださいませ♪
案外小さめのが当たり個体だったりします。
昨日釣ってきたのですが、まだ少しだけ時期早いかな〜
そして魚類の中でいちばん好きな白子です^_^
次回の更新も楽しみにしてますね♪
アツシさん、コメントありがとうございます。返信が遅れ申し訳ありません!
夏のイサキは大好きな魚の一つです。まだ出会いがなく今年は食べられていないのですが…
イサキの白子は食べたことがないような気がします。楽しみが増えました。情報ありがとうございます!