ブリカマと言えば塩焼き!定番中の定番ですが…
天然モノ、しかも大型ブリのカマ塩焼きともなると、一味も二味も違います。
大型天然ブリのカマ塩焼きの作り方と、魚の焼き物の頂点に君臨する堂々たる味わいを紹介します。
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大型天然ブリの「まるサバごはん」シリーズ、熟成刺身の続きです。
熟成ブリ刺身を数日にわたって楽しみつつ、他の部位も悪くなりやすいものから順に食べていきます。
まずは、2つある「カマ」のうちの片方を塩焼きにすることにしました。
ブリカマの塩焼き
リードとラップで包んでチルド室に入れておいたカマに、塩を振ってしばらく置きます。
あとは魚焼きグリルかオーブンで焼くだけですが、たまにはオーブンの使い方を研究してみようかなと思い立ちました。
数か月前からデロンギのコンベクションオーブンを使っているのですが、100~220度の範囲で温度設定できるのに、なんだかんだ無難な200度くらいから動かせずにいます。
とりあえず140度くらいの低温で40分以上焼いてみて、
最後に220度に一気に引き上げて、少し焼き目を付けました。
新たな試み、吉と出るか凶と出るか?いただきます!
・・・めちゃくちゃ美味しい~~~!!!
一口に「カマ」とはいっても全長20cmは下らない巨大なカマなので、場所によって味や食感が大きく違います。
ちょっと筋肉質なところや血っぽいところなど様々で、その違いも楽しいのですが…特筆すべきはお腹に近い部分!
とにかく脂の量がすごい上に、その質も最高です!
刺身でも感じましたが、舌から体内にスーッと浸み込んで行くような気がするほど、口の中との親和性が高い脂なんですよね。
唾液とサラっと混ざって自分の身体の一部になるような感覚は、どこか官能的ですらあります。
あまりに上質で、仮にこのブリの脂がコップ一杯あったとしたら、なんの躊躇いもなく普通に飲み干せそう…
食べ進んでいくと、身がなくなった場所に脂が流れて行って「脂だまり」のようなものが出現します。
なかなかにインパクトのある光景です。脂がプールみたいになってる…
泳ぎたい
あまりの美味しさにすっかり忘れていましたが、新たに試みた焼き方も良かったと思います。そもそも、こんなに脂ノリノリの天然ブリカマなんてどんな焼き方でも美味しいのでは…
このサイズの天然ブリのカマ塩焼きは、数ある魚の焼き物の中でも最高峰と言えるかもしれません。
焼き物としてピカイチの完成度を誇る「マナガツオの西京焼き」や「サワラの西京焼き」と並び立つ、「天然ブリカマの塩焼き」…
あくまでも私個人の意見ですが、彼らには「焼き物三銃士」の称号を与えたいですね(3分の2が西京焼きなのもどうかと思うので、再考の余地はあります)。
大型天然ブリの「まるサバごはん」シリーズ、次回は「紅菊盛り」です。
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